噂の新作シューズ「GEL- LYTE III CM1.95」が「世界一」の理由は?開発者に話を聞いた !
大手スポーツメーカーのアシックスが、とんでもないシューズを発売したそう…。
それが、こちらの「GEL- LYTE III CM1.95 」 !
ぱっと見た感じ、普通のスポーティーでおしゃれなシューズ。厚底で履き心地も良さそう 。
でも実はこのシューズ、原料にサトウキビが使われているんです !
サ、サ、サトウキビ … ? !
しかも、それは「GEL- LYTE III CM1.95」の秘密のごく一部にすぎないそう 。
コレは気になりすぎる … 。そこで 、
アシックス・ジャパン東京本社に足を運び、噂の新作シューズについて開発者に直接お話を聞いてみることに!
温室効果ガスの排出量を市販スニーカーのなかで、最も低く抑えたスニーカー
シューズの名前にも含まれている1.95という数字は、このシューズ一足あたりの温室効果ガス(カーボンフットプリント)排出量 。
なんと市販スニーカーのなかでは、世界で最も温室効果ガスを抑えた一足だというから驚き !
デザインは、アシックススポーツスタイルを象徴する大人気スニーカー「GEL- LYTE III OG」を踏襲しています。スタイリッシュさを削ぎ落とすことなく、材料調達から生産、輸送、使用、廃棄に至るライフサイクル全体で排出する温室効果ガスの量は、なんと従来に比べて1/4以下 !
そのほかにも、製造工程における再生可能エネルギーの利用や、委託工場でのリサイクル施策などにもこだわっているそうです 。
着眼点がスゴい!細部のこだわりにも注目です。
ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)と中敷には、サトウキビなどを原料としたカーボン・ネガティブ・フォームを採用しているとのこと 。
ここでサトウキビが登場 !
疑っていたわけではないですが、「本当にサトウキビなんだ」と驚きました(笑)。さらに、アッパー(甲被)と中敷には、環境負荷の低い技法で染色したリサイクルポリエステルを採用しているそうです 。
アッパーの補強パーツも特徴的で、廃棄ロスを減らすために、1本のテープのようなパーツを折り返すなどして補強しています。言われてみれば、スポーツシューズって、細かいパーツが多かったりするんですよね 。
細部まで見直す着眼点に、作り手の本気度を感じます … スゲェ 。
… とは言えど 、
「温室効果ガスの排出量を減らすって、どれくらい大変なの?」
そんな声も聞こえてきそうです。正直、僕も思ってました(笑 ) 。
ここでもやっぱり「シューズのパーツの多さ」が難題だそうです 。
生産過程で排出される温室効果ガスの量を把握するためには、それぞれのパーツを生産している工場の情報を細かく把握する必要があります 。
しかし、シューズはパーツが多く、組み立て工程も複雑なため、材料調達の可視化や各工場との連携が非常に難しいそう 。
アシックスのサステナビリティ統括部 ⻑ 吉川美奈子さんも「現地の工場担当は、今まで問われなかったデータの提供や、詳細な工程を開示しなければならないことに驚いていました」と開発時の苦労をしみじみと振り返っていました 。
工場がそれまで開示してこなかった「ブラックボックス」だった部分を明確にし、透明性の高いコミュニケーションを取ることに成功したからこそ「GEL- LYTE III CM1.95」が誕生したということですね 。
工場からの信頼獲得も、アシックスが開発に尽力してきたからこそ。流石すぎる !
「GEL- LYTE III CM1.95」はどこで買えるの?
ホワイト系の落ち着いたカラーで、シーンや服装を選ばず履けそう。何気なく履いているおしゃれなシューズが、実はめちゃめちゃ環境に優しいって、カッコ良すぎないか … 。
また、アシックスでは、スポーツをする環境を守っていくために「2050年にはNet Zero(大気中に排出される温室効果ガスと大気中から除去される温室効果ガスが同量でバランスが取れている状況)、2030年までに2015年比でCO2を63%まで削減」という環境目標を掲げています 。
コレは生活者としても応援したい!というか一緒に頑張りたい !
「 GEL- LYTE III CM1.95」はオンラインストアの他に、アシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪心斎橋でも購入可能 。
努力と愛が詰まったアシックスの新作シューズ「GEL- LYTE III CM1.95」、ぜひチェックしてみて !
【 商品情報】品名:GEL - LYTE III CM1.95価格:19,800円(税込)カラー:クリーム×グレーシャーグレーサイズ:23.0cm~30.0cm(1.0cm刻み)素材:合成繊維(アッパー)、合成底・ゴム底(アウターソール)生産国:ベトナム