オーストラリア東部にある苗木園で、野生のコアラがおよそ6000豪ドル(約55万円)分のユーカリの苗木を食べ荒らしていたことがわかりました 。
オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ州にあるイースタンフォレスト苗木園で、野生のコアラがおよそ6000豪ドル(約55万円)分のユーカリの苗木を食べ荒らしていたことがわかりました。
BBCの報道によると、苗木の食べ荒らし被害が発覚した当初は、他の動物のしわざだと考えられていたそう。しかし、ある朝、苗木園で働くスタッフが出勤したところ、満腹で動けなくなっているコアラが発見されたといいます。
苗木園のオーナーであるハンフリー・ヘリントンさんは、発見時のコアラの様子を「お腹いっぱいで、とても満足そうにしていた」と語っています。
一方で、ハンフリーさんはこうも指摘します 。
「 私は20数年ここにいますが、こんなことは初めてです 」
「 やはり食料が不足しているのでしょうか 」

オーストラリア東部にある苗木園で、野生のコアラがおよそ6000豪ドル(約55万円)分のユーカリの苗木を食べ荒らしていたことがわかりました。
発見されたコアラがこちら。「クロード」という名前がつけらました。
自然保護団体「WWFオーストラリア」は、公式インスタグラムの投稿で「苗木の多くはコアラのエサと生息地の回復のために、同団体の支援を受けて育てられていたものだった」と伝えています。
オーストラリアでは、2019年〜2020年初めにかけて発生した山火事が、多くの森林を焼失させ、コアラの生息域にも重大な影響を及ぼしました。
コアラは現在、オーストラリア国内版のレッドリストにて「絶滅危惧種(Endangered)」の扱いを受けています。
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