どうしてもベトついてしまいますよね 。
自宅で作るとどうしてもぬめりやベトついてしまう生麺に悩んでいたという人が、「うどんの民」からのアドバイスでしっかり麺をゆでることができたという投稿が話題になっています 。
投稿には「うわ~だからうちもベチョつくのか」「だからラーメン屋さんの鍋ってあんなクソデカいのね」といった多くのコメントが寄せられています 。
食品メーカーに取材して、この方法は根拠があるものなのか取材してみました 。
生ラーメン茹でるとどうしてもメチョッとなっちゃうの嫌だなと思ってたんだがうどんの民からお湯が足りねぇという指摘をいただきヤケクソな湯量で茹でたらしっかり締まったので麺を茹でるガチ勢ってのはすごいなと思った 。
話題になっているのは、10月2日にしげやんさん(@sige_yang)さんがX(旧Twitter)上に投稿したもの 。
生麺をゆでるとき「メチョッ」となってしまうのは「お湯が足りねぇ」からだと“うどんの民”から指摘をいただいたというもの 。
早速しげやんさんは「ヤケクソな湯量」でゆでてみると、麺はしっかり締まってゆで上がったそうで、「麺をゆでるガチ勢ってのはすごいなと思った」と締めくくっています 。
なるほど … … 筆者も家で生麺をゆでるときは、底の浅いフライパンですぐにでもお湯が沸くように最小限の湯量でゆでていたので、ヌメりが残るような「メチョッ」とした食感になってしまっていたのかも 。
早速生麺を購入し、パスタ用の大きな寸胴と、いつものフライパンでゆで比べを行ってみました 。
実際にゆで比べてみると……
今回はフライパンにはいつも通り麺がギリギリ浸かる0.5リットル、寸胴鍋には十分すぎる2.5リットルの水を使用し、麺をゆでていきます 。
いつも通りフライパンでゆでた生麺
いつも通りフライパンでゆでた麺は、やはりヌメリが落ち切っていないからなのか、麺同士がくっつくようにまとまりがあります 。
すすってみると … … いつもの家の生麺ですね … … でも、別においしくなくはないですよ。家の生麺というのはこういうものなので 。
大量のお湯でゆでた麺
そして、うどんの民のアドバイス通り大量のお湯を使った麺は … … キミなんかいつもと雰囲気違うね …… ! ?
水でシメたりしていないのに、麺同士がパラパラとほぐれているような気がします 。
食べてみると …… ! ! ベトベトしていない ! そしてすすり心地がツルツルでとても喉越しがいい ! 確かに投稿の通り、麺がしっかり締まってゆで上がっている印象を受けます 。
いったいなぜ、大量のお湯でゆでただけでここまで食感が異なるのでしょうか ? 科学的な根拠はあるのでしょうか ?
生麺を販売しているメーカーに聞いてみました。
生麺を販売している日清食品ホールディングスに取材させていただくと、少量のお湯でゆでるやり方は「麺から溶け出たでんぷんなどの成分によってゆで湯がドロっとし、麺の中に水分が入りにくくなるなど、麺をゆでる環境としては好ましくありません」とのこと 。
「 一方、たっぷりのお湯でゆでることで、麺がお湯の中でおどり、麺に均一に熱が伝わって水分が入ることから、ツルッとしたおいしい麺をお召し上がりいただけます。」と回答をいただきました 。
なるほど、確かに販売されている商品のパッケージでも作り方には「たっぷりのお湯でゆでる」ことを記載していますよね。そんな理由があったとは …… 。
この投稿にSNSでは 、
💬 「 そうなのね … … !(めっちゃメチョッてなってた民 ) 」
💬 「 絶対メチョらせたくないマンだから、1玉でも2リットルくらいお湯沸かす 」
💬 「 バズる料理のお役立ち知識みたいなのってたいてい微妙なのが多いけどコレはガチ 」
💬 「 よくケチって少量でゆでる民だったので、素敵知識に救われましたありがとうございます 」
など、知らなかったという人からのコメントが多く寄せられていました 。
大量のお湯を使うのは光熱費・水道代が気になってしまうので毎回実践することはできませんが、やはりおいしいものを作るには手間暇がかかるものなんですね 。
お客さんや友達が来た時など、しっかりとしたものを作りたいときには大量のお湯を使っておいしいラーメンを作ろうと思います 。