「 そんなわけないやろ、と思って聞いたら想像の100倍インド音楽だった」などと話題になっています 。
「 朝っぱらからインド音楽みたいな音が聞こえてきて何事かと思った」そんな言葉と共にSNSに投稿された動画が約10万件の「いいね」を集めました 。
朝っぱらからインド音楽みたいな音が聞こえてきて何事かと思ったら、引っ越し用のはしごが伸びていく音だった…pic.twitter.com/vblaCPtP2P
その正体は韓国のマンションでの引っ越しでよく使われる「はしご車」がはしごを伸ばす音でした。「何度聴いても声出して笑ってしまう。確かにインド音楽」「そんなわけないやろ、と思って聞いたら想像の100倍インド音楽だった」などと話題に。独自のアレンジをした楽曲が投稿されるなど反響を呼んでいます 。
なぜ韓国では引っ越しに「はしご車」を使うの?撮影者に聞いてみたところ……
この動画を11月23日にX(旧Twitter)に投稿したのは韓国在住のフリーライター・翻訳家の藤田麗子さん(@ori335511)です 。
『 大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(ダイヤモンド社)など韓国文学の訳書で知られています 。
BuzzFeed Japanが藤田さんに取材したところ、「インド音楽みたいな音」が聞こえてきたのは、11月23日午前8時半ごろのことでした 。
韓国・龍仁市にある高層マンションの自宅での出来事だったので、最初は「ラジオか何かをつけながら車が走っているのか、向かいの公園でお祭りとかイベントがあるのかな」と思っていましたが、外を確認したところ、引っ越し用のはしごが伸びていたことが分かりました 。
実は韓国では、高層マンションでの引っ越しの際に「はしご車」を使って、窓から荷物の出し入れをするのが一般的。藤田さんの見立てでは、はしご車が普及した背景にはこんな事情があるそうです 。
① 高層マンションが多い② 引っ越しがスピード重視③ エレベーターが1棟に1機しかないタイプの建物が多いため、引っ越しで占領してしまうと他の住民が使用できなくなる
藤田さん自身も「韓国で何度か引っ越しをしたことがありますが、すべてはしご車でした」と振りかえっていました。ただ、これまでの「はしご車」で、今回のような音を聞いた経験はなかったそうです。はしごの摩擦音が偶然、インド音楽のような音に聞こえたのでしょうか 。
藤田さんも「最初はトラックかバスのバックアラームみたいなものなのかなとも思いましたが、それだったらもうちょっと警報っぽい音にするかなと … … 」と不思議がっていました 。
アレンジ楽曲が続々と投稿されるなど反響。「ささやかな笑いをお届けできてよかった」と藤田さん
今回の投稿に約10万件の「いいね」が集まったほか、独自のアレンジがされた楽曲が投稿されるなど大きな反響を呼びました 。
「 さらにインドっぽくしてみました」と伴奏を入れたり、「あまりにも良かったので作った」とダンスミュージック風にアレンジする人など二次創作まで生まれています 。
このことについて、藤田さんに感想を聞いたところ「こんなに反響があると思っていなかったので驚きました」とした上で次のように続けました。「日本語や韓国語で『笑った』『楽しい気分になった』というコメントが多くて、ささやかな笑いをお届けできてよかったなと思いました。アレンジや音階の分析もおもしろかったです。世の中にはいろいろな才能をお持ちの方がいらっしゃるんだなと驚いています 」
さらにインドっぽくしてみましたhttps://t.co/rnXGqtUdjspic.twitter.com/c1pgUSe7MP
あまりにも良かったので作ったhttps://t.co/zWUeP2QjHNpic.twitter.com/qpodTBicms